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2/02/2021

第3回ホワイトオーチャードカップ優勝者インタビュー



どうもこんにちは。

グウェントオフィシャルパートナーのREDRUMです!

1/30・31に開催された第三回ホワイトオーチャードカップでは総勢15名により熱い戦いが繰り広げられました。



その頂点に立たれたki-kiさんにインタビューを行いましたのでご覧ください。

 

 決勝戦の様子はこちら↓







RED-RUM(以下、R)「まずは優勝おめでとうございます!優勝した心境は?」







ki-ki「とにかく疲れました。もう相手の手をケアしなくていいという安堵感があります。」


R「お疲れ様でした(笑) では、一番印象に残っている試合はありますか?」

ki-ki「皆さん手強かったです。1戦の疲労が凄くて、初日が終わった際はグッタリしてました。 2日目が終わった際はお風呂で死んでました。」


R「大会出場を決めたきっかけはなんだったんでしょう?」

ki-ki1月中旬のシーズン移行時に環境の変化がなかったため、環境の理解度が通じるので参加してみようと思いました。」

 

R「なるほど。それでは今回採用したデッキそれぞれの採用理由を教えてください。確か事前アンケートでは100勝未到達のリーダーアビリティから選択されたということでしたが。」

 ki-ki「自分はβの頃は100位以内、正式版に移行してからはプロラダーで月300試合で30位付近を3ヶ月ほど続けておりました※1

しかし、毎月300試合は時間的に厳しいので、現在はプロラダーから離れてグウェントを楽しんでおります。そんな自分がモチベーションにしているのが各リーダーアビリティで100試合勝利、のクエストでした。普段は100勝終わったリーダーアビリティは使わずに遊んでいました。

今回、大会参加を決めたのが1週間前で、調整の時間も限られているので現環境で使ったことがないデッキは諦めました。
スコイアはレイダのゲズラスを使った闇討ちが強そうに思えましたが、遥か昔に100試合勝利が終わっていて現環境では一切使ったことなし。よって見送り。
ニルフガードは封鎖がブラーゼンスのバリューの高さ、とどめの一撃の汎用性の高さで無難な選択に思えましたがこれも同じ理由で見送り。
というわけでデッキ選択に関しては6勢力の各デッキを精査したわけではなく、手持ちの選択肢の中から1番マシな組み合わせを選んだという感じです。

[自分の選択肢]

モンスター・・・ヴィー

スケリッジ・・・リッピー、戦士スケリッジ

北方諸国・・・反乱ウィッチャー、盾の壁

シンジケート・・・隠し物資

この4勢力から3つ選ぶことになりました。

まずシンジケートは自分の使用感は悪くなかったのですが、プロラダーの統計を見て使用率が低かったので自分の感覚が間違っている可能性が高いと考えて見切りました。

モンスターはヴィーの持ち物検査が半端じゃないエグさなので採用。ヴィーを厳しくメタられるリスクよりもヴィーのバリューのリターンが見合うという考えです。テンポ出ないので先攻でのデッキ選択予定。

次にスケリッジは戦士スケリッジの方が好みでしたが、先手、後手が決まっている
BO3では後手のリッピーが強いのでリッピーを選択。後手はマリガン2回で手札事故のリスクが激しいので安定性重視の構成にしてリスク回避的に。

最後に北方は盾の壁が
3ヶ月前から何も変わってないしこれでいいか、と思っていたところ
・ケラックのフリゲート艦(6コスト4点アーマー1 毎ターン2点エンジン)

・グリフィン流派ウィッチャーの熟練者(4コスト4点シールド 毎ターン2点エンジン)
さすがにインフレを感じました。
盾の壁はロングラウンド主体ですが、反乱ウィッチャーはロングもそこそこ、ショート超強いという対応力の高さも◎です。先手も後手もどちらも悪くないです。 

上記の理由により

1、ヴィー

2、リッピー

3、反乱ウィッチャー

での出場となりました。

(カード選択についてもBO3用のソフトなメタがありますが、長くなるのでここでは割愛します。)
1 β及びHC直後のGwentは負けるとランクダウンする仕様なので一般プレイヤーはプロランクに行くのも一苦労

 

R「流石、大会経験豊富なベテランプレイヤーですね!100勝未到達リーダーという縛りを課しながらBO3という大会ルールに沿った合理的な戦略を取られている。得意としているデッキタイプはありますか?」

ki-ki「エンジン過多や除去過多の構成よりもエンジン、除去、ポイントスラムの3種のバランスがよく構成されたデッキが好みです。」

 

R「プレイ頻度ですが、最近はあまり熱心にラダー上位を目指してプレイされているわけではないんですね。」

ki-ki「普段はログインだけのことも。デイリークエストが3つ貯まったらカジュアルやシーズンモードでまとめて消化。 年末年始にホリデーイベントがあったので、リーダーアビリティの100勝クエスト進めていたらジャーニー3つ目にしてはじめてレベル100に到達しました。
ランクマッチはシーズン終了間際にランク3→0 になるまで20試合ほどするだけです。プロラダーからは離れています。」

 

R「プレイする時、大事にしている思考はありますか?」 

ki-ki「まっすぐ手を進めて素直に最大バリューを出す展開と、相手の手をケアしながら進める展開を想定しています。 上位のプレイヤーほど後者を上手に進行させ、なおかつ最大バリューの損失も少ない印象を受けます。」


R「グウェントを上達したいプレイヤーになにかアドバイスをするなら?」 

ki-ki「これは自分にはわかりません。厳しい話になりますが、Gwentやその他カードゲーム、ポーカー、麻雀などの不完全情報ゲーム※2は学習しにくい分野(誤った学習をしやすいとも言える)で、上達には高いレベルの論理・数学的思考力が必要になると思います。 自分もある一定のレベルには達したと思いますが、これ以上伸びるとは思えません。経験の積み重ねやいわゆる1万時間の法則よりも才能が関与する部分が大きいと感じます。」
2 ゲーム理論における分類の一つ。お互いが不完全な情報をもとにゲームを進めていくため心理面が大きく影響する

 

R「それでは最後に今後のグウェントに期待することがあれば教えてください。」

ki-ki「日本人のワールドマスターズ優勝が観たいですね。過去にはraikou24さん※3なら可能性もあるかなと思いましたが引退してしまったようで非常に残念です。ポーランドやロシア、ドイツに中国といった強豪国には日本勢は敵わないのかなとやや諦めています。」
3 β版での日本人トッププレイヤー

 

R「インタビューをお受けいただきありがとうございます。優勝あらためておめでとうございます!お疲れ様でした。」

ki-ki「大会を主催・運営してくださったmomenさん、あるくさん、RED-RUMさん、wawamellwさん、ありがとうございました。トーナメントサイトの不具合の際の迅速な対応、素晴らしかったです。おつかれさまでした。」

 

 


インタビューいかがだったでしょうか。 

ki-kiさんの経験値が深く感じられる内容になっているのではないかと思います。特にBO3でのデッキ選出の思考や、今回は割愛しましたがメタを意識したカード選出などとてもためになる内容をお話しいただきました。 

また、「グウェントを上達したいプレイヤーに向けて~」ではある種、厳しい言葉で伝えてくださっていますが、これが事実なんだろうなと思います。

ゲーム全体のおおまかなプランニング(マクロストラテジー)や相手の手札を読みケアしながら点数を積み重ねて行くというプレイングは一朝一夕で身につくものではなく、ある程度のレベルに達しながらもその先に進むには才能と呼ばれるものが必要になるのかもしれません。 

ただ、それでも上手くなりたいと思うプレイヤーはやはりプレイし続け経験を積み重ねる必要があると私は思います。

不完全情報ゲームでは状況分析ができないとスタートにも立てません。
自分の行動、それに対応した相手の行動、自分の手札、場のカード、それらから発せられる情報を読み取り状況分析し最適化された選択肢を取ること。この作業は経験を積むことによって磨かれていくのではないでしょうか。


最後にki-kiさんを始めとする大会参加者の方、本当にお疲れ様でした。
大会に参加いただきありがとうございます!
また私やあるくさんの観戦配信を見に来て下さった視聴者の方も2日間に亘る大会にお付き合いいただきありがとうございます。
今後ともコミュニティトーナメントの企画は続けていきたいと思っていますので、今回視聴者だった方も次回では挑戦者として是非大会に参加していただきたいと思います! 


大いなる太陽に栄光あれ



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